PM2.5の基準値や濃度などについて沢山の情報が飛び込んできますが、ちょっと難しすぎる・・・。と感じてしまっている方も多いのではないでしょうか?
できるだけわかりやすく解説していきますので、ご興味ある場合はご覧ください。
環境省の定めているPM2.5の基準値は、空中の空間に対して、縦1メートル、横1メートル、奥行き1メートルの正方形型の箱を作ってみた場合に、その箱のなかに35マイクログラムまでのPM2.5の量としています。
縦1メートル、横1メートル、奥行き1メートルの箱のサイズを、1立方メートルの大きさや広さと言います。
環境省は、この1立方メートルの空間の中のPM2.5の濃度が、丸一日の平均で見た場合に35マイクログラムまでとしているのです。
透明な箱が空中に浮かんでいるのを想像してみてください。
そして、その箱のなかには『霧』のようなモヤがかかっています。
PM2.5の濃度が濃くなると、そのモヤはどんどん濃くなり、濃度が薄くなると薄くなり向こう側が見えるようになります。
PM2.5の濃度を感じる場合は、このように想像するととてもわかりやすいと思います。
比較的安全とされている濃度の数値が、環境省が定める、1立方メートルあたり1日平均で35マイクログラム以下とされています。
空中に浮かぶ箱のなかに、とても薄い状態でモヤがかかっているような状況です。
最近では、基準値超えという報道がよくありますが、基準値を超えると空中の箱のモヤがどんどん濃くなります。
これまであった基準値超えの中には、1立方メートルあたり1日平均300マイクログラムという数値がありました。
環境省の基準の100倍近い状態ですね。
このような状態になると、空中の箱のなかは濃度の濃いモヤで向こう側すら見えないような状況です。
そして悲しいことですが、実は私達は日々、その箱のなかで生活している状態なのです。
向こう側すら見えないような濃い濃度のPM2.5の中で、何の対策もなしに呼吸をし、洗濯物を干し、物を食べて生活してしまっているのです。
もしもPM2.5にカラフルな色が付いているとしたら、この濃度もとてもよくわかるのですが、PM2.5は本当に小さな物質ですので、ダイレクトに、強烈に目に入り体感することはできません。
どのようにして意識して、身を守っていくかというと、やはり市のホームページなどで紹介されているPM2.5の予測値を確認し、自分の中で、空中の箱のモヤを想像して、どれほど危険な状態なのかを認識して、対策をしていかなければなりません。
世の中に目に見えないものほど怖いものはありません。
何故ならば予防対策ができないからです。
ウイルスや細菌も目に見えませんよね?
病気にかかったり、感染してしまってから、後から後悔するのが人間の悲しいところです。
PM2.5の影響も、ウイルスや細菌と似たような部分があります。
市の呼びかけや報道機関の情報に耳をかすことなく、予防対策なしに生活してしまった行く末は、肺ガンという致命的なダメージにもなりかねないことを、どうか忘れないようにしてください。
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