こちらでは、現在日本中で大問題となっている『PM2.5』について、わかりやすく解説していきます。
PM2.5というのは、微粒子と呼ばれる「目に見えないほど小さな物質」です。
とっても小さな小さな粒だと思って頂けると、感覚的にわかりやすいと思います。
その粒の大きさを表す単位は、ミリメートル(mm)よりも、もっと小さい単位である、マイクロメートル(μm)という単位が使用されます。
1マイクロメートルが1000個集まって、やっと1ミリメートルとなる大きさです。
1ミリメートルの1000分の1のサイズの粒が、1マイクロメートルとなります。
PM2.5の粒の大きさは、名前の通り『2.5マイクロメートル』のサイズとなっています。
この2.5マイクロメートルよりも小さい物質(超微粒子)のことを、PM2.5というのが正式な使い方です。
PM2.5が問題視されるようになったのは、今に始まったことではありません。
過去の日本においても、工場の廃棄物やディーゼル車の排気ガスに含まれる有害物質が『公害』として問題になったことがあります。
この時の有害物質もPM2.5を含んでいましたし、現在身近なPM2.5を含む有害なものといえば、『タバコの煙』があげられます。
私達の生活の中には、普段から気にかけていないだけで、とても沢山のPM2.5を放出しているものがあったりするのです。
もちろん、人体に対して有害であり、吸い込めば吸い込むほど、肺などの気管がむしばまれていくことになります。
日本という国は、これらの有害な物質に対する対応策を取り、規制を行い、「汚染負荷負担料」として大気汚染の原因となる有害な排出ガスなどに対して、課徴金を掛けたりして厳しく取り締まってきました。
この努力のお陰で、日本の空気はキレイになり、住みやすい環境となったのです。
PM2.5の恐ろしいところは、あまりにも『粒』が小さいために、呼吸時に吸い込むと肺の奥深くまで到達し定着します。
肺の奥深くに定着したPM2.5という微粒子は、血管の中にまで浸透し血液中に流れ込みます。
肺はむしばまれ、気管への大きな影響により、気管支炎や気管支ぜんそく、肺ガンとなる可能性も大きく高まります。
日本の環境省の定めるPM2.5の基準値に満たないほどの僅かな量であれば、人体への大きな被害からは逃れられますが、現在のように基準値の100倍ほどの量が舞っている状態で呼吸をすると、大きな人体への影響は逃れられないと言えるでしょう。
PM2.5の環境省の基準値については、別の記事で解説しております。
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